カタルマンが語る

アニメ、漫画、ゲーム、特撮が好きな男が好きな作品について語るブログ

あなたの夢はなんですか? 魔女見習いをさがしてを語る

今回は珍しく(?)ボケ無しで真面目に感想を書かせていただきます。それくらい今回の作品、面白いです(個人比)

と、いうわけで今回紹介する作品は…こちら

「魔女見習いをさがして」

 

おジャ魔女どれみ、について

この作品について語るために、前知識として説明しなければいけない点なのですが、この映画はおジャ魔女どれみ20周年記念作品として制作された映画です。

そもそもおジャ魔女どれみとはなんぞや…という方のために簡単に説明します

おジャ魔女どれみ」とは1999年~2003年までの4年間放送されたTVシリーズ、そして2004年にはOVAにもなった人気少女アニメのシリーズを指します。アニメ化が終了した後にも小説版の発売などもあった点からこの作品の人気がうかがえることでしょう。

ストーリーとしては、自称「世界一不幸な美少女」の春風どれみ、がある日ひょんなことから本物の魔女と出会ったことで魔法の存在を知り友人である藤原はづき、転校生の妹尾あいこ、ドレミの妹である春風ぽっぷ、人気チャイドル瀬川おんぷ、帰国子女の飛鳥ももこ、そして魔女界の次期女王候補であるハナちゃん達が魔法と友情で様々な問題を解決していく…そんな物語である。

魔法少女物ではあるが、魔法を用いてなんでも解決する…ということはなく、この作品では魔法は問題解決のための手助け程度で、本当の解決には魔法を用いない。本当の魔法とは、人の持つ小さな勇気。それを伝えてくれる作品だったと思いますね。

特に、TV最終シリーズであるおジャ魔女どれみドッカ~ン!の最終回…あの話は本当の魔法とは何かを伝えてくれた大切な話だと思っています。皆さんもよければ見てくださいね(突然のダイマ)

 

…とはいったものの、この映画を見る際にはおジャ魔女どれみ本編の知識は無くて大丈夫です。というか、むしろおジャ魔女どれみ本編を見たことが無い人にこそこの映画は見て欲しいと心の底から思っています。

 

あらすじ

今回も、DVDを購入したのでこちらに記載されているあらすじを転載させていただきます

「ねえ、大きくなったら何になりたい?」

教員志望でありながらも、自信をなくして進路に戸惑う大学生・長瀬ソラ―名古屋

望んだ仕事についたものの、職場になじめず葛藤する帰国子女の会社員・𠮷月ミレ―東京

夢に向かって進学費用を貯めるも、ダメ彼氏に振り回されるフリーター・川谷レイカ尾道

年齢も性格も住んでいる場所も……なにもかもが違う三人。

しかもそれぞれ思い描く未来が見えず、人生に絶賛迷い中!

そんな彼女たちを引き合わせたのはおジャ魔女どれみ!?

かつて魔女見習い達が集っていたMAHO堂―鎌倉にある洋館での運命的な出会いをきっかけに、三人は飛騨高山・京都・奈良と「おジャ魔女どれみ」ゆかりの地を巡る旅へ!

笑って泣いて支え合って、かけがえのない時間を過ごした三人は改めて気づく、いつもどれみたちがそばにいてくれたことに

そして魔女見習いたちに背中を押され、踏み出した先に素敵な世界が広がっていた―

 

魔女見習いをさがして DVDより

 

 

そう、この映画…おジャ魔女どれみの映画ではあるのですが、どれみ達のその後を描いた作品というわけでは無く、おジャ魔女どれみを見ていた私たち目線での映画という内容になっています

でも、それならば作品の前知識知ってた方が楽しめるんじゃ無い?と思う方もいるとは思いますが、本当に知識無くても楽しめる映画なんですよこの映画。

その魅力についてここから語っていきたいと思います。

 

みどころ

この作品のみどころですが、おジャ魔女シリーズを見ていてもいなくても楽しめるそんな内容であるという点が挙げられます。タイトルを見るとおジャ魔女の視聴が前提の作品であると思いがちな今作…私としてはおジャ魔女を見たことの無い人にこそこの映画をおすすめしたいです。

その理由ですが、あらすじで解説したようにこの映画自体はおジャ魔女の世界観を描いている物では無いという点が挙げられます。現実に生きる私たちの視点で描かれる私たちと同じようなどこにでもいる3人の主人公。そんな人物達の物語であるからこそ共感できる部分を感じることができるのでしょう。

そして、おジャ魔女を見ていた層からすると、おジャ魔女の系譜を感じることができる要素が様々な点に仕込まれている点が見所であると言えるでしょう。演出であったり、BGMであったり、キャラクターの表情であったり…そういう点に注目してみるとまた違う楽しさを見いだすことができると思います。

…でも、私自身そういうおジャ魔女チックな要素にばかり目が行きこの物語が真に伝えたかったことに初見時は気がつくことはできませんでした…反省です

 

感想

というわけで今回の感想ですが、まずは「大人になっても夢を見ること、信じることを忘れない」ということの大切さをこの映画は教えてくれます。

 

「子どもの頃ほんまに魔法があるんじゃぁ思いよった」

「私は魔法で友達を作ろうとしたことあったなぁ」

「空も飛べるって信じてた」

 

映画魔女見習いをさがしてより

 

 

今作の主役である三人は上記のように子どもの頃は夢見る少女でした。しかし、大人になるにつれ現実に触れ、現実で苦悩する普通の大人になってしまいました。ですが、本来出会うことの無かったであろう3人が出会い交流するそんな中で3人はかつての夢を思い出します。この夢を思い出すことができたきっかけこそ、3人の絆の元となったおジャ魔女でした。

どれみの舞台となった建物の見学で3人は出会い、どれみの実家でへの旅行で起きた事件がきっかけで絆を深め、そして、どれみの思い出の地を巡る旅行でそれぞれの夢、憧れを思い出し新たなスタートを切る…3人がであった時点で、魔法はもう彼女たちにかかっていたのです。いや、彼女たち自身が彼女たち自身が持つ魔法に彼女たち自身がかかった…という方が正解でしょうか。作中でソラはどれみが魔法を使っていないのにたくさん友達がいることをどれみが元々持っていた魔法なのでは無いかと考えていたと話します。そしてその後、3人はやりとりを続けます

 

「私からすればバリバリ仕事ができるミレさんも、絵が上手なレイカちゃんも魔法使いですよ」

「だったらいっぱい悩んで考えることができるソラさんも魔法使いです」

「自分のことだけじゃ無く他人のこともいっぱい考えられるのはソラさんの魔法だよ」

映画魔女見習いをさがしてより

 

 

普通のひとである彼女たちですが、彼女たち自身も心の中に彼女たちなりの勇気や希望という名の「魔法」を宿していたのです。これも、おジャ魔女との共通点といえる部分かなと思いますが、大切なことや本人にとって重要な問題を解決するのは魔法では無く、自らの中にある勇気や努力であり、魔法は本人を動かすための原動力に過ぎない点が今作にはあります。まぁ、そもそも今作に本物の魔法は登場してない…気がするので(あのシーンとかあのシーンは魔法の力って言ってもいい気はするけどなぁ…)

 

そして、二点目の感想なのですが…この映画を見るとおジャ魔女どれみ本編を見返したくなる魔法にかかる、というものですね。これについては私自身の経験…というより、この映画を見とある友人の経験といえますかね

その友人(以下Aと表記)は私が映画を見たというツイートをした数日後に魔女見習いをさがしてを見たそうです。その後感想として良い映画だったといっていた彼…そのときの私は映画を見て良い映画だと言ってくれたその点に素直にうれしさを感じました…

それから数日後、Aはおジャ魔女どれみ本編を見始めたと私に連絡をくれました。

そのときの私は本編を見てくれたことに更に喜びを感じました…

そしてAが魔女見習をさがしてをみた半年後…Aはおジャ魔女どれみTVシリーズ全4作(総計201話)、OVA作品おジャ魔女どれみナ・イ・ショ全話(全13話)、そして映画2作という映像作品をすべて見たという報告に加え、ドラマCDや小説版も楽しんでいるという生粋のおジャ魔女どれみ中毒マニアになっていました

そのときの私は…さすがに驚きのあまり言葉を失いただ一言「すげぇ…」と言うだけでした。

(ちなみに余談ですがその後Aと私の共通の友人が1ヶ月で映像作品全部見終えたという報告をしました。これも、おジャ魔女どれみという作品の魔法なのかなと思いながらもどういうことだってばよ…という状態に陥ってしまいました)

何度か説明しましたがこの映画はおジャ魔女どれみ本編を見たことが無い人でも楽しめる内容になっています。その理由は本編に出てくるような専門用語などがほとんど出てこない且つ、出てきたとしてもその単語の意味が分からなくても話が伝わる作りをされているためです。ですが、作中ではキャラクター達が作品についての話などをするシーンがあります。それを見ることで「実際はどんな話だったんだろう」と気になって本編を見る…というパターンがあるのかなぁと2人の話を聞き思いましたね

 

…それにしても2人とも見終わるの早かったなぁ…

 

まとめ

と、いうわけで魔女見習いをさがしての紹介でした。

しかし、子どもの頃に見ていたおジャ魔女どれみシリーズが始まってからもう20年たつんですね…そりゃ僕もおっさんになってしまうわけですわな…

何度も同じことをいうようで申し訳ない部分はありますが、この映画本当におジャ魔女どれみを見たことの無い人にこそ見て欲しい作品です。見ることでおジャ魔女の魅力に気づく点もあると思いますしなによりもこの映画を見ることで子どもの頃に描いていた自分自身の夢を思い出せること間違い無しです。

そして、この映画を見た上でこの感想を見ている貴方に私は聞きます

 

貴方の夢はなんですか?

 

では、今回はこのあたりで。お相手は私カタルマンでした。

またの機会にお会いできることを祈っています

 

最後はこの言葉で締めさせていただきます

 

ハッピーラッキーみんなにと~どけ!!